唐津くんちは、毎年11月2日・3日・4日に行われる唐津神社の秋季例大祭です。2026年は11月2日(月)の宵曳山から始まり、3日(火・文化の日)の御旅所神幸、4日(水)の翌日祭まで3日間。この記事では、県外や福岡から初めて見に来る人、久しぶりに帰省して見る人に向けて、「いつ・どこで・何時に・どう行く・どこに停める・何を食べる」を1本にまとめました。
唐津くんちとは
唐津くんちは、佐賀県唐津市の唐津神社(唐津市南城内3-13)の秋季例大祭です。「くんち」は「供日(くにち)」が九州の方言で訛ったものとされ、御神輿の渡御は江戸時代の寛文年間(1661〜1673年)ごろに始まったと伝えられています。
祭りの主役は、旧城下町の14の町が持つ14台の曳山(ひきやま)。粘土の原型に和紙を約6cmの厚さまで貼り重ね、乾かして粘土を抜き、麻布を張って漆を塗り重ね、金箔などで仕上げた「漆の一閑張り」の巨大な工芸品です。1台を200〜300人の曳子(ひきこ)が2本の綱で曳き、大太鼓・締太鼓・鐘・笛の曳山囃子と「エンヤ、エンヤ」「ヨイサ、ヨイサ」の掛け声とともに町を巡ります。
- 1980年(昭和55年)1月:国の重要無形民俗文化財に指定
- 2016年(平成28年)12月:全国33件の「山・鉾・屋台行事」のひとつとしてユネスコ無形文化遺産に登録
唐津くんち2026の日程・スケジュール
2026年の日程は11月2日(月)・3日(火・祝)・4日(水)です。各日の時刻は例年の公式案内(2025年版)によるものです。
| 日付 | 行事 | 例年の時刻 | 見どころ |
|---|---|---|---|
| 11月2日(月) | 宵曳山(よいやま) | 19:30〜22:00 | 提灯を灯した14台が夜の町を巡行 |
| 11月3日(火・祝) | 御旅所神幸(おたびしょしんこう) | 9:30〜16:30 | 西の浜の御旅所への曳き込み・曳き出し。祭り最大の見せ場 |
| 11月4日(水) | 翌日祭(よくじつさい) | 10:00〜16:40 | 旧城下町を巡り、曳山展示場へ曳き納め |
11月2日(月)宵曳山|19:30〜22:00
初日は夜の巡行です。例年19:30に一番曳山「赤獅子」が大手口を出発し、順に曳山が加わりながら旧城下町を巡ります。提灯の灯りに浮かぶ漆と金箔の曳山は、昼間とはまったく違う表情です。JR唐津駅前を通るのは20:30ごろ、22:00ごろに巡行を終えます。福岡から日帰りで見る場合は、帰りの列車・バスの時刻を先に確認しておいてください。
11月3日(火・祝)御旅所神幸|9:30〜16:30
祭りの本番です。例年9:30に唐津神社前を出発した御神輿と曳山が旧城下町を進み、正午ごろに西の浜の御旅所(明神台)へ到着します。砂地の御旅所に曳山を所定の位置まで曳き込む「曳き込み」と、15:00ごろから始まる「曳き出し」が最大の見せ場。曳き出しのあと、16:00過ぎに市役所前から各町内へ戻っていきます。
11月4日(水)翌日祭|10:00〜16:40
最終日は例年10:00に唐津神社前を出発し、旧城下町を巡行します。12:30ごろにJR唐津駅前の米屋町通りに14台が勢ぞろいし、14:30ごろに曳き出し。16:30過ぎに曳山展示場へ曳き納めて、3日間の祭りが終わります。14台が1つの地点を通過するのに約50分かかるので、見たい曳山がある人は早めに場所を決めておくと安心です。
曳山14台の紹介
曳山は1819年(文政2年)に刀町の「赤獅子」が完成したのを最初に、1876年(明治9年)までに各町が製作しました。番号は製作順で、巡行もこの順番で進みます。
| 番号 | 曳山 | 町名 | 製作年 |
|---|---|---|---|
| 一番 | 赤獅子 | 刀町 | 文政2年(1819) |
| 二番 | 青獅子 | 中町 | 文政7年(1824) |
| 三番 | 亀と浦島太郎 | 材木町 | 天保12年(1841) |
| 四番 | 源義経の兜 | 呉服町 | 天保15年(1844) |
| 五番 | 鯛 | 魚屋町 | 弘化2年(1845) |
| 六番 | 鳳凰丸 | 大石町 | 弘化3年(1846) |
| 七番 | 飛龍 | 新町 | 弘化3年(1846) |
| 八番 | 金獅子 | 本町 | 弘化4年(1847) |
| 九番 | 武田信玄の兜 | 木綿町 | 元治元年(1864) |
| 十番 | 上杉謙信の兜 | 平野町 | 明治2年(1869) |
| 十一番 | 酒呑童子と源頼光の兜 | 米屋町 | 明治2年(1869) |
| 十二番 | 珠取獅子 | 京町 | 明治8年(1875) |
| 十三番 | 鯱 | 水主町 | 明治9年(1876) |
| 十四番 | 七宝丸 | 江川町 | 明治9年(1876) |
獅子・兜・鯛・鳳凰・龍・鯱・宝船と題材はさまざまで、五番の「鯛」は巡行中に口を動かして泳ぐように見せる仕掛けが人気です。2026年版の公式ポスターは七番曳山「飛龍」(新町)がメインになっています。
見どころスポット
宵曳山の提灯(11月2日)
夜の巡行は、出発点の大手口付近と、JR唐津駅前の通りが見やすいエリアです。曲がり角は曳山が大きく振れるので、係員の指示に従って距離を取ってください。
御旅所の曳き込み・曳き出し(11月3日)
唐津くんちを1カ所だけ見るなら、11月3日の西の浜の御旅所です。正午ごろの曳き込みと15:00ごろの曳き出しは、砂に沈む車輪を曳子が声を合わせて動かす、祭りで最も力のこもる場面。観覧場所は混み合うので、午前中のうちに唐津に着いておくのが目安です。
翌日祭の勢ぞろい(11月4日)
12:30ごろ、JR唐津駅前の米屋町通りに14台が並びます。1台ずつ間近で見比べたい人は、3日より4日の方が動きやすいです。
曳山展示場(祭り期間外も)
14台の曳山は普段、曳山展示場で展示されています。2021年10月から建て替えのため「ふるさと会館アルピノ」内(唐津市新興町2881-1、JR唐津駅すぐ)で一時移転開業中です。
- 開館時間:9:00〜17:00(入館は16:40まで)
- 入場料:一般310円、小・中学生150円、未就学児無料
- 休館日:11月3日・4日(巡行のため)、12月29日〜31日
- 電話:0955-73-4361
- 新しい展示場の開館時期:要確認
アクセス・駐車場・交通規制
電車・バスで行く
会場の中心は唐津神社(唐津市南城内3-13)と旧城下町で、JR唐津駅から唐津神社までは徒歩約10分です。福岡からはJR筑肥線が福岡市地下鉄空港線と直通しており、博多駅・天神駅から乗り換えなしで唐津駅まで行けます。所要時間は1時間20分前後が目安(列車により異なる)。福岡・唐津間は昭和バスの高速バスもあります。
- 唐津線(佐賀方面)と筑肥線(伊万里方面)では交通系ICカードが使えません。切符を用意してください
- 各駐車場と会場を結ぶシャトルバスは、2025年は運行がありませんでした。2026年は要確認
車で行く場合の駐車場
祭り期間中の道路と駐車場は大変混雑します。公式は公共交通機関の利用を勧めていますが、車で来る場合は市営有料駐車場か臨時無料駐車場を使ってください。路上駐車は禁止です。以下は2025年版の公式案内で、2026年の運用は要確認です。
| 市営有料駐車場 | 台数 | 利用時間 | 唐津神社まで |
|---|---|---|---|
| 東城内駐車場 | 194台 | 24時間 | 徒歩15分 |
| 旧高取邸駐車場 | 82台 | 6:00〜22:00(出庫は24時間) | 徒歩5分 |
| 南城内駐車場 | 148台 | 7:30〜22:00(出庫は24時間) | 徒歩2分 |
| 材木町駐車場 | 98台 | 24時間(巡行路に面するため時間帯により出入り規制あり) | 徒歩10分 |
市営駐車場の料金は公式案内に記載がないため要確認です。
| 臨時無料駐車場 | 台数 | 利用できる日時(2025年版) | 会場まで |
|---|---|---|---|
| 松浦河畔公園駐車場 | 1,470台 | 2日17:00〜22:30、3日・4日9:00〜17:30 | 東唐津駅まで徒歩30分 |
| メルキュール佐賀唐津リゾート横駐車場 | 300台 | 2日17:00〜22:30、3日・4日9:00〜17:30 | 徒歩30分 |
| メルキュール佐賀唐津リゾート前河川敷駐車場 | 300台 | 2日17:00〜22:30、3日・4日9:00〜17:30 | 徒歩30分 |
| 松浦川運動広場グラウンド駐車場 | 700台 | 2日17:00〜22:30、3日・4日9:00〜17:30 | 東唐津駅まで徒歩10分 |
| 浄水センターグラウンド駐車場 | 120台 | 3日・4日9:00〜17:30 | 徒歩20分 |
| 唐津市健康サポートセンターさんて | 150台 | 3日・4日9:00〜17:30 | 徒歩25分 |
| 外町小学校グラウンド | 120台 | 3日9:00〜17:00 | 徒歩25分 |
| 長松小学校グラウンド | 200台 | 3日9:00〜17:00 | 徒歩20分 |
臨時駐車場は利用時間を過ぎると出入りできません。宵曳山(2日)に使えるのは松浦川沿いの4カ所だけで、駅からの徒歩距離が長いので、時間に余裕を持って動いてください。
交通規制と観覧のマナー
曳山の巡行路は巡行時間帯に車両進入禁止になります。規制の区間と時間帯は、公式の巡行図(PDF)で毎年案内されるので、2026年版の公開後に確認してください。観覧時は次の点が公式から呼びかけられています。
- 曳山や綱に近づかない。曲がり角では曳山が大きく振れるので特に注意
- 曳山の直後を歩かない
- 路上に座り込んでの見物は禁止
- 自撮り棒は使用禁止
- 唐津神社上空と周辺でのドローン飛行は禁止
- 警察官・係員の指示に従う
くんち期間中のごはん・カフェ
巡行の合間や、曳き出しを待つ時間に使える唐津のお店をまとめています。祭り期間中は営業時間が変わる店もあるので、各店の記事にある連絡先で確認してからどうぞ。
昼ごはんは駅周辺と旧城下町の店が便利です。
曳き込みから曳き出しまでの待ち時間には、座って休めるカフェを。唐津城近くの和カフェ「基幸庵」と、喫茶店「檸檬樹」は御旅所からも歩ける距離です。
宵曳山のあと、唐津に泊まる人は居酒屋へ。刺身と焼鳥の店から掘りごたつの焼肉まで、シーン別にまとめています。
祭りの舞台になる唐津神社そのものについては、こちらの記事で紹介しています。
よくある質問
2026年11月2日(月)・3日(火・祝)・4日(水)の3日間です。唐津くんちは毎年11月2日・3日・4日の固定日程で、2日が宵曳山、3日が御旅所神幸、4日が翌日祭です。各日の詳しい時刻は2026年の公式発表をご確認ください。
11月3日の御旅所神幸です。例年正午ごろに西の浜の御旅所へ曳山を曳き込み、15:00ごろから曳き出しが始まります。砂地に沈む車輪を数百人の曳子が動かす場面が、祭りの最大の見せ場です。
行けます。JR筑肥線は福岡市地下鉄空港線と直通しており、博多駅から唐津駅まで乗り換えなしで1時間20分前後が目安です。宵曳山は22:00ごろまで続くので、帰りの終電・最終バスを先に確認してください。
市営有料駐車場(東城内・旧高取邸・南城内・材木町)と、3日・4日を中心に開く臨時無料駐車場があります。2025年は松浦河畔公園(1,470台)など8カ所が案内されました。どこも混雑するので、公式は公共交通機関の利用を勧めています。2026年の駐車場案内は公式サイトで確認してください。
見られます。14台の曳山はJR唐津駅すぐの「ふるさと会館アルピノ」内にある曳山展示場に展示されています。開館は9:00〜17:00(入館16:40まで)、一般310円です。11月3日・4日は巡行のため休館します。
まとめ
唐津くんち2026は11月2日(月)〜4日(水)。初めて見るなら、11月3日の御旅所の曳き込み(正午ごろ)と曳き出し(15:00ごろ)を軸に、前夜の宵曳山か翌日祭の勢ぞろいを組み合わせるのがおすすめです。2026年の巡行時刻・駐車場・交通規制は公式発表後にこの記事を更新します。
情報は2026年9月時点。最新は唐津観光協会・唐津市の公式サイトでご確認ください。
最終更新:2026年9月15日

